《TODO's キッチン》俺たちが食った夏
今回は、このコーナーを使って、俺たちTODOライターたちがこの夏の間に食った珍味美味を紹介するぜ。では行ってみようか。
☆ 牛肉麺 from 台灣
こいつと初めて出会ったのは、台北についたまさにその日だった。いつも通りテキトーに歩いていると、ホテルのそばに突如市場を発見した。とりあえず路地に入ってみると、何やら美味そうなものを出している店がある。その時は時間が早かったので、再び出直して、拙い中国語で食べ物を頼む。そうして出てきたのがこの、「牛肉麺」だった(この店では「牛肉拉麺」と言っていた。ちなみに右下のやつは「牛腱麺」。いろいろな名前があるが、基本の味付けは同じだ)。
「ぎゅうにくめん」と書いて、「ニュウロンミエン」と呼ぶ。麺は太麺。おそらく小麦製で、コシのある讃岐うどんのような感じである。ただ、うどんよりもスパッと噛み切れて、形も少々いびつだ。だが、この料理の魅力はこの麺というよりも、どちらかといえば、そのスープと、肉である。(もちろん、麺も麺とて、病みつきになる味だ。今に至ってはあれが食いたくて食いたくて仕方がない)
スープは牛肉の出汁がたっぷりと出ており、そこに何やら味噌のようなもので、味付けがされている。グッとくる味がする。そして、店によって異なるが、辛口の味付けが多い気がした。後で調べると、牛肉麺にも何種類かあり、わたしはどうやら「紅焼」という種類の牛肉麺しか食っていなかったらしい。別の種類は別のスープがあるというのだから、帰って来て二日目にしてもう台北に引き返して、新しい牛肉麺を開拓したくてしたくてたまらない。
そして肉だ。そう、肉である。牛すじの部分が使われることが多いが、これがトロトロににられている。牛の旨味をしっかりと閉じ込めた脂身が口でとろけ、牛すじの歯ごたえがグイグイとくる。この肉を口に含んで、スープをズスッと吸えば、もう最高である。ああ、だめだ。これを書いているだけでお腹がすく。
一週間の台北滞在中に四つ食ったが、やはり初恋は忘れられぬ味、最初の牛肉麺がうまかった(左上)。あとは最終夜に食べたやつ(左下)、最終日に食べたやつ(右下)もうまかった。二日目に食べたやつ(右上)は南部風らしく、少々薄味だったが、それに慣れるとほんのりとした旨味が病みつきになる。おっと、結局全部うまいことになってしまった。
こんな最高の台灣名物がなんと、相場480円(120台灣元)。なかなかのお値打ち価格で、こんなものばかり食っていたせいで、わたしの台灣生活の生活費は一週間15000円にして、なかなかの満足度であった。
ああ、牛肉麺。もう一度、あれを食べたいと願ってやまない。
(記事&食レポ:KEBAB)
☆沖縄そば FROM 中野
この鶏ガラをみよ!なんという光たくだろうか!