《写真》ビリビリ&ピタピタ少女


写真はプロパガンダポスターと日差しと上裸のおっさんで熱気に溢れるヴェトナムはホーチミンのバス亭。

ホーチミン市内からタンソニャット空港へと向かうには、バスの乗ればいい。大きい荷物がなければ5000VND(30円)で乗れるし、大きい荷物があっても大抵は黙認される。友人とわたしがこれに乗ったときのこと、友人の隣に座っていた女の子(U-10)がバスの整理券をビリビリに破いて、顔にピタピタとはって、「ホア(女性のヴェトナムの代表的名前)ちゃん、顔に整理券を張ってやったぜ、ワイルドだろお〜」と満足げに友人の方を見たそうな。ヴェトナムでは子供達が元気だ。日本の感覚だとそれは、失礼だったり、世間に恥ずかしいのかもしれない。だが、そんな自由な子供達を見ていると、ヴェトナムの方が幸せそうに見えるのである。子供はもっと遊べばいい。そう思う。かの地では犬も猫も、鶏までも、自由に街を闊歩している。本当の自由は、ヴェトナムにあったのかもしれない、などとテキトーなことを思いながら、わたしはタイのバンコクに行く飛行機に乗り込んだのだった。(撮影&文章:KEBAB)