《TODO's キッチン》KEBABのクスクスロワイヤル(矛盾)


みなさん、こんにちは。KEBABです。前回に引き続き、このコーナーはTODOフリークのみなさんのメールのお題に沿った形で料理をしてまいります。いやあ、前回のsabotenさんのメニューは単純だけどうまそうでした。わたしも頑張らねば。

 

さて、メールはこちらです。

 

マケドニア在住、アリスの奥さんちゃん(年齢未詳)さんからのお便り。

 

おはよーございます。KEBABさん、sabotenさん、それと新しいメンバー〆SAVAさんお元気ですか。いつも楽しく拝見してます、アリスの奥さんちゃんです😆

夫のアリスくん(そう呼んでます💖)が珍しいもの好きなので、手料理も結構頑張らないと飽きられちゃうので大変です!😅

特に中東とかそういう感じのやつが好きみたいです👳

夫は家庭教師やってたんですけど、この前教え子のALEXくんがイラン旅行してて、そこから送られてくる植物とかの写メみて、👀ってなってました笑(ちなみにALEXくんはイランで😇してしまいました。。。)

だからそういう感じのやつお願いします!!

無茶振りごめんなさい💦

お願いします〜<(__)>

 

はーい、アリスの奥さんちゃんありがとうございます。前回はギリシャ、今回はマケドニア、となんとなく場所が近いみたいですが、まあ、その辺はノーコメントでいきましょう。……ALEXくん、大丈夫ですかね(汗)かなり書き方軽いんですけど、なかなかやばそうなことが書いてあって驚きました。

 

とにかく、今回の料理いきましょう。

今回は手軽に作れる、というか、テキトーに作れるエスニックをご紹介しましょう!

その名も「クスクス・ロワイヤル」(モロッコ料理です)。少しの量でお腹がいっぱいになるダイエット食でもあります。それでいておいしい! ぜひアリスさんと食べてください。

 

さて、まずは材料から!

 

《材料(二人分)》

・クスクス 100g

・鶏肉 入れたいだけ入れてください

・あればラム肉か、なければ牛肉(サイコロステーキみたいなやつ) 入れたいだけ入れてください

・チョリソー(本当は中東のソーセージ、メルゲーズ) 人数分

・玉ねぎ 半分

・にんじん 一本

・じゃがいも(メークイン) 二つ

・ズッキーニ 一本

・ひよこ豆(缶詰で売ってます。缶詰の半分で十分です)

・トマト缶 一缶

・ ローリエ(葉っぱ型のハーブです) 一枚

・クミンパウダー(黄土色のスパイスです。普通はハンバーグに使います) たっぷり

・鷹の爪 少々

・胡椒 少々

・塩 少々

・コンソメ 二つ

・オリーブオイル もこみちほど入れない

・クスクスロワイヤルなんて酔狂なものを作りたいという情熱

 

こうやって書くと複雑そうですが、実はこの料理、モロッコ人もびっくりの、超簡単料理なのです。

 

《作り方》

1. 野菜を切ります。大きさは、「え? こんなにゴロゴロしていていいの?」程度の大きさです。ただし、玉ねぎはカレーに入れるくらいの、1㎠くらいの正方形に切ってください。肉は一口サイズにしましょう。

 

2. クスクスに塩と胡椒を少しふって、上から少しだけオリーブオイルを加えます。そして、その状態のクスクスを手ですくい上げ、手を洗うときのように、両手を合わせてゴシゴシします。この作業をしばらく続けます。濡れ手に粟、みたいなことになりますが、しばらくゴシゴシしているとうまくクスクスが落ちてくれるので、うまく落ちてくれるまでやってください。

 

2. 野菜を炒めます。しばらくして、鶏肉とラム肉(or 牛肉)をフライパンに投入。炒めて炒めて炒めまくります。そして、クミンパウダーをばさっと入れちゃってください。塩胡椒もちょっと入れてください。

 

3. トマト缶とひよこ豆を投下して、少量の水をそのフライパンへ注ぎます。沸いてきたらコンソメを投下。しばらく煮ます。

 

4. もう一つ鍋を用意。鍋にクスクスの量の半分くらいの水を入れます。水には少しだけ塩を入れましょう。味が濃くなってしまいそうに見えて、意外とそんなことはないので、わたしを信じてください。

で、お湯を沸かします。沸いたら、火を止めて、クスクスを投入し、すぐに蓋を閉めます(火は止めたままです。わたしを信じてください)。それから6分待ちます。(クスクスを蒸らしているわけです)

 

5. いろいろやっている間に、フライパンをもう一つ用意してチョリソーに焼き目ができるまで焼いておいてください。それも終わっていたら、とりあえず食器を並べたり、ダンスしたり、歌ったり、鬼ヶ島に鬼を退治に行ったりしてください。

 

6. たぶんクスクスが先にできあがるので、出来上がったら皿に並べましょう。そして野菜と肉を煮たソースができたら、それもまた別皿に盛り付け、そのソースの上にチョリソーをのっけます。

 

7. 完成です。

 

 

クスクスをお好きな分だけとって、ソースの中に入れて混ぜて食べましょう。クミンパウダーの香りと、クスクスの独特の舌ざわりが、エキゾチックな気分へと誘ってくれます。そして、ラム肉の、肉々しい旨味がたまりません。

飲み物は紅茶が合いますね。酒はイスラームの戒律によって禁じられているので控えましょうか(ちなみに、チョリソーがおそらく豚肉を使用しているので、これは戒律違反ですが、ムスリムでない方はそのことを踏まえつつ、自分の至らなさを感じつつ、食べてください。ムスリムの方は、チョリソーではなく、お手数ですが、メルゲーズを調達されることをお勧めします)。

 

クスクスは、北アフリカの先住民ベルベル人(「ベルベル喋る人」)の伝統料理です。世界一小さなパスタです。だから、6分でできるというわけですね。このクスクス、少なそうに見えて、かなり少量でもお腹にたまります。クスクスの箱には一人100gのようなことが書かれていますが、あれは嘘です。日本人にとっては嘘です。気をつけて。

 

皆さんもたまには、こんなエキゾチックな料理を作ってみてはどうでしょう? 鍋とフライパンを必要以上に使うのが玉に瑕な料理ですが、少しの量でお腹いっぱいになれますし、ソースの方は、大きさとか気にせず、てきとーに野菜と肉を切って投入して煮るだけなので、ずぼらな人、レシピ通りにやるのが面倒臭い人向けです(そういう人のためにもう一度レシピをおさらいすると「野菜とかトマト缶とか肉とかをごった煮⇨6分間クスクスを蒸らす⇨終わり」です)。簡単に、そう、本当に簡単にうまいクスクスロワイヤルがつくれます。ぜひ、

「昨日の夜? ああ、俺クスクスロワイヤル作ったよ」とか、

「わたし料理得意です。得意料理はクスクスロワイヤルです」とか、

そんなことを言って場をざわつかせましょう。

 

それでは、また次回。